今年を振り返ると、随分たくさんバタバタしていたけど、自分的にはかなり色んな事が変わり、もう一度新しくブランド強みだったりいろんなことを再度見つめ直して、今後数年を走りきれるくらいのガソリンを蓄えて、行かないといけないな。と
そう思いました。一人だったらずっと同じ車に乗っていたかもしれないけど、人が増え、走る場所も変わると車を乗り換える必要がでる。そんな局面に直面し悩み、色々変化がありました。引っ越しのbefore afterなどはまた今度。
今年の7月にインドの工房のみんなからカディ村に行くけど、インドに来ないかと連絡があり、急いでチケットを手配して現地に向かった。今年の夏にとても人気だった手織りの生地のカディ。コルカタで作ってもらってる生地が最高なんだよとインドの工房から紹介されて、驚いた日の事を思い出します。デスクの上で見せられたそれもとても素敵だったけど、やっぱり私は現地の人に会って、実際に話を聞いてみたい。心が震えるほどの感動がビジネスの世界のなんだか硬くて冷たい雰囲気を暖かく丸くしてくれます。
コルカタ空港についたら、空港で南インド料理のドーサを食べて、すぐタクシーに乗り込んだ。まさかそこから5時間半乗って、まだそこがホテルだっただなんて。
インドでの長時間移動は、デリーからのローカルバスで工房のある町まで9時間という道のりをひたすら乗った事があります。9時間乗っても300ルピー(¥500くらいw)という極貧時代の思い出。それから比べたら、まだまだだけど、こういう長時間移動は、色々考えるのにとても良くて、日本だとそんなに一人で長時間何かを無心で考えたり、有り余る時間にポエムを書いたり、色々と頭を整理する時間に費やせる事がないので、私がインドが大好きな理由の一つでもある。簡単に行けないからこそ、道中色々と本気でもの事を考える。
可愛いホテルも勿論ホットシャワーは出ないし、ゴキブリとか変な虫の死骸もたくさんあるけど、なんだかインドにいるともはやそんな事は気にならないくらい。
ここのホテルからカディ村まではさらに1時間半。
カディ村からお迎えに工房の人たちが来てくれて、両脇見渡す限りのリネンファームを進む。
年中気温が一定で降水量も多く、湿度も高いコルカタは工房のあるラジャスターンの乾燥した土地とは違い、何もしなくても豊かな作物が育つらしく、マンゴーなんかは見飽きるほどだそうで、実際に色んな種類のコルカタ産のマンゴーを食べさせてもらったけど、美味しすぎて、ここに住みたいです。と言ってしまいそうだった。
そんなコルカタは人が穏やかで、ノーベル賞をとった逸材や、アーティスト、インドの国民的歌手などはここの出身の方が多いらしい。ラジャスターンは乾燥と戦い、生きる事が難しいとされている時代で町の歴史もそこまで長くない。農業も盛んではなく、うちの工房の彼らからすると、祖父母からは険しい時代の話を聞かされているから、コルカタの人は働く時間が少ないから娯楽が発達していてアーティスト気質な人が多いんだよ!
みたいなちょっと意味深な言い回しをしたりする。
でも、だからこそラジャスターンには綺麗な建物が多い。農家の人たちの干ばつの時期の雇用を守るために建築の仕事を当時のマハラジャが与えていた。簡単な建物ならすぐに終わってしまうから、だったらここにこう言うカービングを入れて、ここに宝石を埋め込んで、これくらい大きな建物を作っちゃおうとなるらしく、それも土地によって街並みが全く違う理由で、今ではそれが観光地となるのだから素敵です。
コルカタはのんびりしていて、日本の田舎のよう。カメラを構えて歩き回ると、みんなが、撮って!撮って!と止まる。
写真を取ろうとすると、なぜか真顔になる人が多いけど、実際はとても笑顔が素敵な国民性。
途中のミッドウェイでは可愛い土でできたカップに入ったチャイをいただく。飲み終わったら外にポイっとして、また土に戻ります。コルカタはお米が有名なので、皆大量のお米にカレーをかけたおお皿を無心で手で食べるのです。私も10年インドに通っているけど、チャパティー(ナンみたいなトルティーヤみたいな)なら片手で食べれるけど、ご飯を第一関節のみで食べるのは結構なハイレベルでしたw
ちなみに、ちょうだいと言えばスプーンもくれますw
トイレに行こうとすると、みんながやめた方がいいかも。。。。みたいな顔をしましたが、一応男子と女子に別れていて、扉も何もない溝があるだけのところでした。なのでインドに行く時はロングスカートやチュニックなど、お尻を隠せる格好がおすすめです笑
それでも人が少ないからみられる心配もない。そんな感じです。なんなら森の茂みの中の方がプライバシーが保たれるくらいの感じ^^
途中クリシュナ様のお祭りに遭遇したり、楽しく現地に到着しました。
着いたころにはもう暗くて、職人さんは帰ってしまっていたので、こんな洗いをかける前の原糸をみさせてもらいながら、インドの手仕事について。コルカタとジャイプールのこと、
私と同世代の彼らが真剣にこれからの伝統技法について、それを担う私たちの仕事の将来について。ヒンディーと英語とベンガル語が飛び交い話し合う。そんな話を聞いていて、私にできることは何か。どうしたらもっとと思えば思うほど、彼らが作る生地や、プリントの技法をちゃんと伝えて、可愛く料理しなければと、心の底に火がついた気がした。。。けど
気温も今では信じられないくらい高く、エアコンもないので、天井で回るファンの風に体力を吸い取られ、また明日朝ごはんからうちに来てねーーーって言われて村を去る時には、白目でした。
こうして人生初コルカタ1日目が終了。
2日目はまた次回♡