2012年から始まったKAPUWAというブランド。このブログを書いている今はもう6年目になる。
今までを思い返すと…おーおーおーよくここまで来れましたと、苦笑いににた笑いを浮かべてしまいます^^
しかしその都度沢山の方に支えられてここまで来れたこと、なんとか続けていられると言う事は、自分の選択が合っていた証拠だと自信を持ってこれからも走り続けて行こうと思うのです。
初めてインドに行ったのは2008年だった。
衝撃しかなかったその頃は、携帯もまだガラケーでインドに滞在する2ヶ月程は日本との更新を途絶え、たまに親族に無事を伝えるために、ネットカフェに行きMIXIで日記を書くくらいだった。
だから良かったのかな。今思うと、そのアナログさがなんでも揃ってしまう日本とのギャップをさらに強いものに変えたのかもしれない。
本当にいいパートナーとインドで出会う事ができ、今でもその関係は続いている。
自分のことの様にブランドの挑戦を後押ししてくれ、一緒に喜んでくれる。いつも前向きなパワーを貰える工場との出会いが今のKAPUWAの基盤を作った。
そこに最初から偶然合ったものが木版プリントという、全てハンドメイドで柄を作り上げる伝統技法だった。伝統技法というと消えゆきそうな印象を持つので、古くから当たり前に使われているプリント技法の一種。と言いたい感じかもしれない。
その他を見ればシルクスクリーンがあり、機械プリントがある。その並びにこのブロックプリントとも呼ばれる技法がある。機械を使えないわけではない。電気が無いわけではないけど、彼らはこの技法の良さを一番理解した人種なのかもしれない。
その奥深さに、9年目を迎える渡印でもなお心が踊り、その現場に何度も来れることを幸福だと感じる。
木を手彫りして、ハンドプリントしていく。
一回一回染料をつけて。

手作業だからこそ出る柄のかすれやズレが、なんとも柄にステキな風合いをもたらしてくれる。
単調な柄をデザインしたときの、最初の欠けた自信を確信に変えてくれたのがこの技法の持つ職人ならではの手仕事の風合いだった。全ての色にグラデーションがでて、色が重なり、柄になっていく。かけられた時間の分だけ、愛着も、温もりも増していく。
数々の柄を今まで作り出してきた。この木版は50年もの間使えると言われているので、50年間責任を持って使ってやるぞ!という意気込みで毎度作り、幾度にも渡りコレクションに色を変え素材を変え使われている。
インドは素材も豊富に揃う。
真夏は50度にもなる気温の元育った綿花達が楽しそうに布になっている気がする。
なにに作られて、どこの国へ行って、誰と出会うのかを楽しみにしているみたいだと思った事がある。
インドには何度も来ているが、毎回違うハプニングや出会いや、発見がある。
これからもKAPUWAの製作はこの土地で進んでいく。一緒に暮らすように作る。時を重ねれば重ねるほどに関係も深くなりお互いの理解が増していく。国を超えて、モノづくりを通してここまで心入れ込める人たちに出会えたことに感謝している。
出会いによって作られたブランド。これから出会う人と、もう出会っている人と繋がり、KAPUWAを通して作られた作品のような商品を着るという身近なファッションアイテムとして楽しんで頂けたら、幸いです♡
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